手術後のメインテナンスについて
インプラント治療成功のカギはメインテナンス
インプラント治療で手に入れた歯は、顎の骨にしっかり固定されるため食事の際の咬み心地や発音などもスムーズになります。ほとんどの患者様はせっかく手に入れた歯を守ろうと、最初はメインテナンスを丁寧に行いますが、快適な生活に慣れてくると少しずつ怠ってしまうものです。
インプラントは人工歯なので虫歯になることもありません。毎日のブラッシングと歯科医院での定期検診という正しいメインテナンスを続ければ、長年にわたって使用できます。インプラント治療の成功は、治療後からのメインテナンスがカギになるでしょう。
せっかく入れたインプラントも、定期的な検診なくしては質の高い状態を保てません。
半年に1回のメインテナンスを受けて頂ければ、安心にインプラントをお使いいただけるという今までの臨床データがありますので、当院では患者様へ、半年に1回はメインテナンスに来てもらうようお伝えしています。
しっかり噛める状態を維持していただきたいと考えておりますので、ご理解いただきますようお願いいたします。
【インプラントの歯周病「インプラント周囲炎」とは?】
インプラントは虫歯にはなりませんが、プラーク(歯垢)が付着することで周囲の歯ぐきが炎症を起こして歯周病になってしまうことがあります。これを、インプラントの歯周病「インプラント周囲炎」と言います。インプラント周囲炎になると、歯周病同様、次第に顎の骨が溶け、最終的にはインプラントを失うことになってしまいます。
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当院では、バイオジェルによって歯周病菌を死滅させるシステム(ぺリオウェイブ)を導入しています。
ぺリオウェイブの施術症例
炎症を起こしていた歯周ポケットにバイオジェルを注入し、無熱ダイオードレーザーを60秒ほど照射し、細菌を殺菌します。
インプラントはもちろん、周りの歯まで健康に保つケア
インプラント治療で健康なお口がよみがえったからといってメインテナンスを怠ると、インプラントで補った歯だけでなく周りの歯まで病気になる可能性が出てきます。インプラントだけでなく、お口全体の健康を守ることを意識して毎日のケアに取り組みましょう。
当院では、インプラント治療後の歯や周りの歯をいかに健康に保つかを考えた専門的な予防処置を行っています。自宅でのケアと組み合わせることで、予防効果は高まります。
家庭でのケア
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ブラッシング
手軽ながら、もっとも大切なケアです。自分のお口に合った歯ブラシを使って適切なケアを行うことで大部分の汚れを除去できます。歯と歯の間は歯ブラシが届かないため、歯間ブラシやデンタルフロスを使いましょう。
当院でのケア
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PMTC
歯科医師や歯科衛生士が専門器具を使って行う、専門的な歯のクリーニングです。毎日のブラッシングを丁寧に行っていても、磨き残しは必ずできます。そうした磨き残しを完全に除去できるほか、汚れが付着しにくいツルツルした歯面に仕上げます。
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フッ素塗布
フッ素には歯質を強化して酸に対する抵抗力を高める効果があります。乳歯や生え変わった ばかりの子どもの永久歯には特に効果的で、大人の永久歯に近い強度が得られます。また、初期の虫歯であればフッ素塗布で治癒を期待できます。
治療後もCT撮影をし、経過観察を行います
インプラント治療前にCT撮影をすることは一般的になってきましたが、当院では治療後のメインテナンス時にも必要に応じてCT撮影を行っています。見た目では分からない生体との親和性を確認し、治療後も問題無くインプラントがお使いになられているかの確認を取ります。より安全に、かつ健康にインプラントを維持できるよう、サポートしていきます。